心痕
高校の最初の一週間は 長く、新鮮で、慌ただしいものだった 中学校の頃と違い、通学路は30倍長く、時間も相当だ 重い荷物を抱え、満員電車に揺られ、毎日がエブリデイ・アイム・シャッフリング 流れる雲を見上げ思い出す 1月前に去ったあの場所を 新しい…
さよならの匂いがした 雲のないの空の下 またねと振り合うこの場所に 帰る場所はもうないんだな さよならだよ全部 愛おしくても 笑顔と涙と共に送る言葉 前だけを見なよ そうでもしないと 涙を見せてしまうから 届かなかったものばかりで 掴めなかったものば…
高専の合格発表、 十分の番号はなかった 虚無が肌を撫でる 濁ってるみたいに 人生全部がぼやけて見えた ああそうか 自分は未来のことなんてこれっぽっちも考えていなかったんだ 将来の不安を紛わすために 見ないふりばかりしていた未来 高専に合格するという…